【コラム】機会原価
2016年07月6日金融経済、管理会計の世界に機会原価(機会コスト、機会損失など)という言葉があります。
選択肢がいくつかあるときに、選んだこと以外の選択肢であったならば、得られていたであろう、より大きな利益のことをいいます。「たられば」の考えです。
二つの道があった場合、右に行けばそれなりに事は進んだとします。しかし、左に行けばより良い出会いがあったかももしれない。チャンスが広がったかもしれない。といった具合です。
ビジネスに置き換えれば、仮にA社の仕事に時間を多く取られると、B社の仕事をする機会を失うということ。
実際にはほとんどの人は付き合いや紹介、義理、ご恩などで行動しますので、この機会原価を計算することは難しいですのですが。。
とはいえ、この「たられば」の考えを常に決断の前に取り入れ、利益を最大化する意思決定を行うことは、とても重要になります。
私の場合、新規のお客様をご紹介いただく場合、既存のお客様との時間を念頭に考えるあまり、慎重になる場合があります。チャレンジする機会を失っているかもしれません。
このように機会原価は、取引を選ぶ、取引先を選ぶなど、どのように仕事をしていくかということに直結した考えといえます。
お仕事は、自分で選んでいくという姿勢で、機会原価をじっくり考えることも重要ということですね。
そのためにも「一緒に仕事がしたい」と言って頂けるよう常に変化を恐れず、頑張っていかなければと思います。