【税務】お金が出ていかない節税(難易度:ふつう)
2016年05月27日節税とは、税法の範囲の中で税金の負担額を減少させる行為をいいます。
これとは逆に、意図的に誤ったり、偽装行為をすること等によって納税を免れようとする行為は脱税となります。
「節税にはどうしても支出が伴うんだよね~」と仰る方々もいますが、お金が出ていかない節税を考えるのも専門家としての仕事でしょう。
まず前置きとして、会社の節税には、一気に税金負担額を少なくするようなパンチのあるもの、ウルトラCはなかなか存在しません。塵も積もれば的に、小さいものを重ねていき、最終的にまあまあ、、といったものです。節約に似ています。
さて、お金が出ていかない節税の話。
オーナー会社(100%株式を出資している株主兼代表取締役の会社)などで比較的使いやすい方法で、社長個人の持ち物であるパソコンやデスク、棚などの備品を会社で買い取ってもらう方法があります。
仕訳は以下の通り。消耗品費として一気に費用処理します。
借方 | 貸方 | ||
消耗品費 | ××× | 借入金 | ××× |
ここでポイントは金額ですが、中古資産の譲渡ということで税法に則り試算する必要があります。また、市場価格以下であれば問題とはならないでしょう。
※金額が10万円以上となると、会社で買い取った期に全額費用処理できないのが原則ですので注意しなければなりません。
なお、持ち物を買い取ってもらった社長にとっては、所得税法上、生活に必要な動産の譲渡となりますので譲渡所得は生じませんので安心です。
また、機会があれば、節税について書きたいと思います。
それでは。
難易度 やさしい < ふつう < 少し細かい
難易度は、経理初心者~若手経理ご担当者の方くらいを目安にしています。